投資には勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある

失敗に学びながら投資で一本立ちを目指すフリーランスの日記

ウォーレンバフェット航空会社の株すべて売却のニュースを考える。

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ウォーレンバフェットの会社、
バークシャーハサウェイの決算会見があり、
そこでバフェットが手持ちの航空株を売却したと
ニュースになりました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58768990T00C20A5I00000/
5兆円損失!もパンチあるニュースですが、
航空機会社を全部売却した
というのが相当インパクトありました。
稀代のバリュー投資家がこのタイミングで手放すというのは
相当見込みが厳しいんだと思います。

会見の詳しい内容は
この記事がすごく丁寧にまとめられています。
https://www.saki-imamura.com/entry/Berkshire-Hathaway-shareholder-meeting_2020

投資家として今後航空会社がよくないという判断なのだと思います。
産業として従業員を守ったり仕組みを保護するかもしれないけど、
国有化やそれに近いことになった時に、
株主が守られるかは不透明という感じでしょうか。

四つの航空会社、デルタは筆頭株主、他の航空会社も大株主。
比率を減らすというのは30%ルールもありますし
市場を見て減らしていくのは全然考えらられます。
ただこの短期間で全て売却するという
ダイナミックなポジション変更はすごくびっくりしました。

国の助けがないと到底立ち直れそうになさそうなBAですら
現時点では国の助けを断って自助努力で切り抜ける路線ですからね。
(最悪国が助けてくれるというのはあるにしても)
国に助けを求めてしまうと、経営者側から見るとデメリットも結構あるんだと思いますし、大株主として経営陣に意見することもできなくなる可能性を嫌がってのことなのかもしれません。

にしても全部売るんですね。。
ダメな時の損切りはスパッとやれという見本のような
損切りを見た気がします。

個人的にはBAのコールを売ってるので
いいニュースではあるんですが。
バフェットが航空会社を売ったのであれば
長期投資家の視点で見ても今航空会社買わないというのが
ひとつ見えやすくなったので
なかなかここから買いは入りにくくなったのではないかと思います。
規模は小さいけどクルーズ船会社なんて
航空会社よりも回復遅れそうだから
RCL急騰でやられましたが株価見ながら
短期で再び売ってもいいかなと考えています。

バークシャー自体も航空株売って現金がまだまだ多い状態で
ここからどんな株式ピックをしていくのか注目です。
多くの現金があってこの暴落でバフェットは少し自社株買いしたくらいでまだ買い出動してない感じなので。
5兆円の損失に引っ張られて株価下がってくるなら
仕掛けたくなるなあ。

バークシャーの5兆円の損失は余裕の株式の損(含み損含む)なので
会社の運用資金を投資でしこたま儲けていた部分が
含み益がガツンと減った、みたいなイメージですかね。
資金がショートするとか
本業がうまく回っていないってわけではないので
下がってきたらポートフォリオに加えたいなあと思ってます。
会見の様子チラッと動画で見る限り、バフェット自身元気そうですし。
最近監視銘柄からBRK.Bはずしてたんですが、
とりあえず監視銘柄にBRK.Bを戻します。