投資には勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある

失敗に学びながら投資で一本立ちを目指すフリーランスの日記

ベテラン入門

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40間近で現場の仕事をしていると、もう若手ではない。

30代はまだ中堅みたいな言い方もできるけど

40代はベテランと言っていいだろう。

20代前半から同じ技術職でやっているので10000時間の壁を超えて1人前になり、
さらにもう一回りして20000時間以上この仕事をしていると思う。

自分がベテラン目前にして、ベテランの見方が昔とはちょっと変わったなぁと
感じることがあった。

技術屋はぱっと見同じことをしているように見えるので
一般的には差がわからない。

料理人が料理している様子だけで、美味しいかどうかが
わかる人がいないように。

でも料理の値段が違うように、
技術屋によって単価は違う。

ベテランの中でも巨匠と呼ばれるようなベテランは
びっくりするような報酬で仕事を請け負い、
そしてなぜだか仕事の本数も多い。

予算がない予算がないと叫ばれる
昨今の日本資本主義社会で逆行し続けている。


昔は、私も同じようなことをしているようにしか見えなかったので、
巨匠の何分の1かの単価で仕事受ければ
仕事がなくなることなんてないんじゃないかと思ったりしたものだが
世の中そうじゃないことがようやくわかってきた。

一つは巨匠と呼ばれるほど売れっ子であり続けてきたベテランは
やはりその技術においてうまさを持っている。
適当に、簡単にやっているように見えて、
そう見えるのはシンプルに無駄がないからなんだと少しわかってきた。
スポーツがうますぎる人がうまく見えないみたいな現象。

さらにそこには経験からくる思考のショートカットがあったり、
早くできたからといってサボるわけでもなく、
余裕ができた時間でさらなるアイデアのジャンプアップができないかの
ダメ元のトライアンドエラーをしていたり。
そういうことがこの仕事に直接影響しなくても、
積み重ねることで引き出しの多さや
クオリティの底上げにつながっているんだなあと感じる。

そして料理と同じように安いものより
高級級料理の方がありがたがられて批判が少なかったりするのも
似ているなあと思う。

本業ではなんとか
ベテラン入門のところまでやってこれたし、
まだまだ稼がなくてはならないので頑張るのだけれど
投資家としてももっと勉強や経験を積んで
ベテラン投資家になれるように研鑽したいものだ。
プロではないし、師匠がいるわけでもないから
ひたすら自己鍛錬だけど真剣に向き合って失敗してきた時間は
糧になると信じて続けたい。いつかは巨匠投資家になるために。